大阪府茨木市の関西電力配電研修センターで、4月に入社した同社の新入社員たちが、電柱にのぼる「昇柱(しょうちゅう)訓練」に取り組んでいる。
事務系などを含む全部門の322人は、配電の仕組みを知るために、一度はこの訓練を受ける慣例となっている。新人たちは緊張した表情で、高さ11・7メートルの電柱にのぼったりおりたりを繰り返していた。
最近は台風などの自然災害も多く、停電を早く正確に復旧させることが求められている。送電部門に配属される社員は約10カ月の研修期間中、毎日のように訓練に取り組むという。
同センターの角田龍也・副長(43)は「初めはぎこちなくても、研修が終わる頃には、20分で5往復できるくらいに上達します」と話している。