火災で尖塔(せんとう)などが焼失したパリのノートルダム大聖堂の修復を支援しようと、フランス料理の有名シェフらがチャリティーメニューの提供や募金箱の設置を始めた。シェフの三国清三さんや岸田周三さん、元NHKキャスターで日仏経済交流会名誉会長の磯村尚徳さんらが24日、都内で記者会見し、協力を呼びかけた。
大聖堂、どう復元すべき? デザインに素材、仏で議論に
三国さんはフランスのシェフたちから惜しみなく料理について教わった経験を明かし、「恩返し」と説明。自身の料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」に募金箱を置くほか、半額を寄付にあてるチャリティーの3万円コースも提供する。各店にあったメニューや寄付の割合での参加を呼びかけており、すでに青森や島根、沖縄の4店が参加を決めたという。三国さんは「フランスと日本の食文化と心のつながりの架け橋として、我々ができる方法でお客様と文化への願いを共有するための活動をしていきたい」と話した。(上田真由美)