電波を用いて、屋内にいる人の心拍や呼吸、体の動きを計測するワイヤレスセンサーの開発に成功したと、北九州市立大国際環境工学部の梶原昭博教授(電子通信工学)が発表した。動き回る複数の人を同時に計測できる「世界初」の技術を備えているといい、家庭での見守りや、職場での健康管理などへの活用を見込んでいる。
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センサーは大きさが8センチ四方で、壁などに固定する。波長が1センチ以下の電波「ミリ波」を発信し、人の体からの反射波をとらえて、拍動や呼吸に伴う胸部の動きを測定する。
梶原教授によると、これまで開発されたワイヤレスセンサーは、じっと座るなど安静な状態の人しか計測できなかった。そこで、体の異なる部位を最大で10点計測。AI(人工知能)を用いて、心臓や胸部の動きをほかの部位の動きと区別して、人が歩き回っても追跡できるようにした。
さらに、個人によって異なる呼…