女優・のんさんがヒロイン役で、東北を舞台にした映画「星屑(ほしくず)の町」の制作が決まった。NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台になった岩手県久慈市などでロケを行い、2020年の公開を予定している。
「星屑の町」はタレントのラサール石井さんや小宮孝泰さんらが1994年に始めた演劇シリーズ。中年男たちの売れないムード歌謡グループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を、笑いを交えて描く。
映画は、東北の田舎町でスナック経営の母と暮らしながら歌手を夢見るヒロインの愛が、地方巡業にやってきたハローナイツに入ろうと奮闘する、というストーリー。のんさんが愛を演じ、久慈市や北関東などでロケを行うという。
劇作家の水谷龍二さんが脚本を書き、監督はドラマ「相棒」などを手がけた杉山泰一さんが務める。配給は東映ビデオ。杉山監督は「一癖も二癖もあるおじさんたちに立ち向かうのは、のんちゃん。はたしてどんな化学反応があるのか」。のんさんは「久々の映画なので、気合が入っております」と意気込んでいる。(加茂謙吾)