今年初めての子鹿が7日、奈良市の奈良公園にある鹿の保護施設「鹿苑(ろくえん)」で生まれた。第一号としては5年ぶりのメスで、体重3キロ、体長54センチ。おぼつかない足取りながら、鹿苑内の芝生を元気よく走り回っていた。
7日午前8時半ごろ、鹿の保護活動に取り組む「奈良の鹿愛護会」の職員、飯尾英郎(ひでお)さん(29)が朝の掃除中に、木の陰に座って隠れていたところを見つけた。「ちょっと細めだけど、元気でほど良い体格。新しい令和の時代を健康で、末永く生きてほしいです」
愛護会によると、鹿苑では6月末ごろまでに、約200頭の子鹿が生まれる見込み。鹿苑での子鹿の一般公開は6月1日から30日の午前11時から午後2時(入場は午後1時半まで)。月曜休み。一般300円、高校生以下無料。問い合わせは同会(0742・22・2388)へ。(根本晃)