琵琶湖畔の県道に、花束や飲み物が続々と手向けられた。8日午前、交差点で信号待ちしていた保育園児の列に車が突っ込み、園児13人と保育士2人が搬送され、園児2人が亡くなった。現場には事故を悲しむ関係者らが次々と訪れた。
泣き叫ぶ園児、抱きしめた 湖畔の街の惨状「言葉ない」
大津市の万引き保安員、中川昂介さん(33)は花束とお菓子を手向けた。通勤などで現場を通るとき、子どもたちが散歩しているのをよく見かけたという。「子どもたちには『おはよう』『こんにちは』と声をかけてもらった。ここはスピードが出やすく、事故も多い。携帯でニュースを知りショックを受けました」と話した。
大津市の山村信幸さん(70)は、ピンクのバラの鉢植えを手向けた。犬の散歩中によく園児から声をかけられたという。「交通量は多い道路だったが、まさかこんなことになるとは。自分にも2歳になったばかりの孫がいる。親の気持ちになるといたたまれない」と涙ながらに語った。
大津市の主婦(33)と長女の女児(9)は、現場に飲み物をお供えした。女児はかつて、事故に遭った園児らと同じレイモンド淡海保育園(大津市)に通っていたという。主婦は「わが子だったらどうしようって、ひとごととは思えない」。女児は「知らない子たちだけど、同じ保育園だから悲しいなって思う」と話していた。
3歳の娘を抱いていた主婦(3…