明治から大正時代にかけ、東京湾に建設された要塞(ようさい)「第二海堡(かいほう)」(千葉県富津市)に上陸できるツアーが11日、始まった。
【パノラマ写真】東京湾の旧要塞「第二海堡」本格的な上陸ツアー始まる=諫山卓弥撮影
富津市の富津岬から西約3・5キロの東京湾にある第二海堡は、首都を守る火砲を据えるため、他の二つの海堡と共に建設され、一般の立ち入りが禁止されてきた。
観光資源として活用するため、昨年、管理する国土交通省が試験的にツアーを認めた。今年からは、旅行会社を通じたツアーが本格的に実施できるようになった。
11日、東京湾一帯は青空が広がり、気温も各地で夏日が観測された。「はとバス」主催のツアーで参加した67人の一行は、神奈川県横須賀市から船で30分ほどかけ海堡に到着。ガイドの案内で砲台跡などを見学した。
5月中には旅行会社4社が、今回を含め12回のツアーを行う。(諫山卓弥)