欧州各地のサッカークラブが競う著名リーグで英国チームが躍進したのに絡め、英労働党のコービン党首が、欧州連合(EU)に離脱交渉で苦戦を続けるメイ首相に向け、「欧州で成果を上げるコツを学べ」と皮肉った。メイ氏もこの「場外戦」に応じ、時間が減ってもチームプレーで乗り切る大切さを述べ、国内の団結を訴えた。
論戦のきっかけは、サッカーリーグ「欧州チャンピオンズリーグ」と「欧州リーグ」での英国勢の躍進だ。ドイツやフランスのチームも参加する中、史上初めて2リーグとも英国勢のみで優勝を争っている。
このうち欧州チャンピオンズリーグでは7日の準決勝第2戦で、リバプールがスペインの強豪バルセロナを破り、合計得点4―3で決勝に進出した。第1戦に敵地で0-3で敗れた崖っぷちからの勝利だった。英メディアは逆転劇の舞台となった本拠地の名前になぞらえ「アンフィールドの奇跡」などと報じた。
野党労働党のコービン氏は8日の議会で英国民が熱狂したこの試合を引き、「(リバプールの)クロップ監督に欧州で成果を上げるコツを学んだらどうか」とメイ氏を当てこすった。
これに対し、メイ氏も「リバプ…