鹿児島県屋久島町で、大雨による土砂崩れのため孤立していた300人余りの登山者ら全員が19日夕までに、下山した。町によると、大きなけがをした人はいないという。当初はヘリコプターによる救助が検討されたが、天候が回復しないことなどから、県警が先導などする中、陸路で下山した。
「びしょぬれでチョコ分け合った」屋久島で孤立の登山者
大雨予報、分かれたツアー対応 ガイド判断任せに疑問符
気象庁によると、屋久島では非常に激しい雨が断続的に降り、19日午前7時40分までの24時間に446ミリの雨を観測。町は町内全域に避難勧告を出していた。
土砂崩れは18日午後、島東部の複数箇所で発生。登山者たちは、観光名所の縄文杉へと向かう登山口や、国の自然休養林「ヤクスギランド」などへ向かう道路沿いなどに足止めされ、観光バスの車内や小屋などで一夜を過ごした。
町は当初、孤立者は262人と説明していたが、確認を進めたところ、300人を超える登山者らが取り残されていた。