合掌造り集落がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されている岐阜県白川村の白川郷で19日、合掌造りの屋根のふき替えがあった。世界7カ国のかやぶき職人らが集う「国際茅葺(かやぶ)き会議」のワークショップとして、地元の職人や村民が実演した。海外の職人も屋根に上り、指導を受けた。
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約200人が参加し、20トン近いかやを使って厚みのある屋根をふき替えた。スウェーデンの職人マイケル・アンダーソンさん(52)は「素晴らしい経験ができた。応用できる技術を教えてもらった」と喜んだ。
地元職人の和田茂さん(60)は「地域で協力してかやをふく(相互扶助の仕組み)『結(ゆい)』を世界に伝えられた」と話した。(山下周平)