メキシコ市から成田空港に向かっていた飛行機内で24日未明、日本人男性(42)が死亡し、体内からコカインのカプセル246個が見つかった。メキシコの司法当局が26日、発表した。密輸しようとした疑いがあるという。
メキシコ当局は、男性は「ウド・N」という名前だとしている。南米コロンビアの首都ボゴタからメキシコ市の空港で乗り継ぎ、アエロメヒコ便(乗客198人)で成田空港に向かっていた。24日午前2時ごろ、男性が機内でけいれんを起こすなどしたため、メキシコ北西部ソノラ州エルモシージョの空港に緊急着陸し、死亡が確認された。
当局が男性を検視したところ、胃や腸から幅1センチ、長さ2・5センチのコカイン入りのカプセル246個が見つかった。カプセルが壊れ、コカインの過剰摂取で死亡したとみられるという。
コロンビアはコカインの主要な産地の一つ。一般の旅行者を運び屋とし、小分けしたカプセルや袋をのみ込んで密輸させる手口が横行している。(カラカス=岡田玄)