川崎市の公園近くの路上で28日朝、多数の児童らが次々と刃物で刺された事件が発生した。現場ではサイレンが鳴り響き、近くに住む人たちに驚きが広がった。
小6女児と39歳男性が死亡 刺した疑いのある男も死亡
刃物振り回し「ぶっ殺してやる」 男の身柄確保 川崎
現場近くに住むタクシー運転手の男性(52)は、サイレンの音で自宅の外に出たところ、警察が規制線を張るところだった。「(現場のすぐ近くの)コンビニ前では何人も倒れていた。血まみれで仰向けになった大人もおり、救急隊員が心肺蘇生をしていた。小学生らしい半ズボンの男の子もストレッチャーで運ばれていった」
「うちの子が見当たらない」と捜している母親や、ランドセルを背負っておびえている様子の小学生もいたという。「登戸は平和な街で、こんな事件が起こるとは思っていなかった。どんな理由があっても犯人が許せない」と男性は憤る。
午前9時過ぎ、現場では救急隊員らが掲げるブルーシートに目隠しされながら、被害者とみられる人が救急車に運び込まれていた。規制線の前では「カリタス学園」と書かれたスクールバスが止まっていた。
近くに住む中年男性は「バス停の前で1人の女性が倒れているのを見た。ここのバス停もいつも多くの人が利用する場所なので、とても怖い」と話した。同じく近くに住む女性(64)は「バス停の前にオレンジ色のテントが張られていて、人が運び込まれていくのを見た。バス停に並んでいた人々が襲われたとの話も聞いた」と話した。
現場近くにあるローソンストア100登戸新町店の北原貞男店長(60)は、「朝8時ごろ出勤したら、パトカーと救急車が集まっていて何事かと思った。従業員に見に行ってもらったが、規制線があって様子がわからない。どう対応したらいいのか」と話した。
近くの自営業男性は、現場付近で児童の姿を見た。「何があったかわからないような、びっくりした表情でした」