欧米の自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合を検討している仏自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長が28日、日産自動車、三菱自動車との3社連合を統括する新組織の会合に出席するため来日した。ルノーは前日にFCAとの統合を前向きに検討していると電撃的に発表したばかり。統合の狙いや3社連合への影響などについてどう説明するかが注目される。
スナール氏は、29日に横浜市で開かれる新組織「アライアンス・オペレーティング・ボード」の会合に、ルノーのティエリー・ボロレCEO(最高経営責任者)とともに出席する予定だ。ルノーは来週にも取締役会を開いて統合提案の受け入れを正式に決める方針で、FCAとの統合についても説明するとみられる。
FCAとルノーの世界販売台数は計872万台(2018年)。統合が実現すれば、世界3位の自動車メーカーとなる。さらに、日産、三菱自と「4社連合」を組むことになれば、世界販売が1500万台を超す世界最大の自動車グループが誕生する。
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