東京から南へ200キロメートル、野生のミナミハンドウイルカが生息する東京都御蔵島村で、イルカウォッチングのシーズンが本格的に始まった。
海況などがよければ海の中からもイルカを観察できる。水中眼鏡と足ひれ、シュノーケルをつけた観光客が海に入ると、イルカの群れが間近を通り過ぎた。
人間の動きに興味を示し、カメラのレンズをのぞきこんだり、人間と一緒に泳いだり。様々なイルカを観察することができる。今年生まれたばかりの赤ちゃんイルカの姿もあった。
イルカとよい関係を保つためにはルールが定められており、イルカに触れることや行動を妨げる動きは禁止されている。
観光協会によると、昨年は約150頭のイルカの生息が確認された。毎年平均して10頭前後のイルカが誕生するという。近年は国内だけでなく、台湾など海外からの観光客も訪れる。
イルカウォッチングのシーズンは10月末まで。島には宿が少なく、来島の際は宿泊施設の予約が必須だ。(伊藤恵里奈)