紙芝居「ちっちゃい こえ」から。丸木俊・位里夫妻が描いた「原爆の図」から登場人物などを切り取って制作された(童心社提供)
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被爆の惨状を描き、反戦反核の象徴として広く知られる「原爆の図」をもとに、米国出身の詩人アーサー・ビナードさんが、脚本を手がけた紙芝居が先月出版された。ビナードさんが「紙芝居」という手法を選び、伝えたかった原爆の本質とは――。
「原爆の図」を背景に紙芝居を実演したアーサー・ビナードさん=5月17日、埼玉県東松山市
「原子爆弾は あたらしい ころしかた。じりじり じりじり あとから あとから ころされる」
5月17日、埼玉県東松山市の「原爆の図 丸木美術館」。故丸木俊・位里(いり)夫妻が描いた「原爆の図」を背景に、紙芝居を実演するビナードさんの声が響いた。原爆投下前後の広島を描いた紙芝居「ちっちゃい こえ」だ。
ビナードさんと紙芝居の出会い…