広島市安佐北区の市安佐動物公園内で11日午後8時すぎ、野生のツキノワグマが歩いているのを職員が目撃した。園の一部を閉鎖するなどして捜索を続けている。
どうぶつ新聞
いきもの目線
同園によると、体長は1メートルほどで、職員が帰宅する際にゾウ舎の近くを歩いている姿を目撃した。職員たちがその直後と12日の早朝に園内を捜したが、クマを見つけることができなかったため、12日は木が多く十分に捜索できていない西園を閉鎖した。
休園日の13日も朝から再び職員が手分けして捜すという。同園の広報担当者は「周辺が山なので、小動物が園内に入ることはあったが、クマが入ったのは初めて」と話している。
同区の農林課によると、6日夜にも、同園から約2キロ北にある「才の原」のバス停付近でクマが目撃されたという。6月ごろは、親離れしたばかりの子グマが行き場を失ってさまようことが多いとして注意を呼びかけている。(東谷晃平)