清流・四万十川(高知県)で、ウナギ漁が最盛期を迎えている。6月に入り、体長80~90センチの丸々と太った天然ウナギが捕れている。川漁師は「豊漁だった昨年に続いて、太いウナギが期待できる」と話している。 創業半世紀の老舗「四万十屋」(四万十市山路)は川のほとりにある。約80人の川漁師から次々と軽トラックなどでウナギが運び込まれる。 ウナギは多い日に15キロほど持ち込まれる。体長90センチだと、重さ700グラムで直径5センチほどになる。体長1メートルの大物もいる。店が1キロ当たり1万円前後で買い取る。ウナギを持ち込んだ漁師(55)は「晴れて月夜が続くとウナギが動かず、餌も食べないので細くなる。雨が降って川の水が濁った日がウナギがよく捕れる」と話す。 水槽に入れられたウナギは水しぶきを上げて勢いよく泳ぐ。料理長の佐田明生さん(65)に両手で2匹を持ち上げてもらったが、「激しく動いて重い」。佐田さんは、午前5時から2時間ほどかけて、包丁でウナギの背開きをして炭火で焼いていく。100匹を白焼きにする日もある。漁師でもある佐田さんは「ウナギは四万十川の宝石。高齢化でウナギを捕る漁師が少なくなっているのが気がかりです」と話す。 人気は天然ウナギのうな重(4400円)とかば焼き(4600円)だ。炭火でじっくりと焼き、秘伝の甘辛いタレをかける。香ばしさと弾力のある歯ごたえがたまらない。四万十川の天然ウナギの味を求めて、全国から観光客やファンが訪れる。台湾や香港、欧米など外国人観光客も多い。 2代目の田村吉教社長(67)は「昨年は10年に1度の豊漁だった。今年もその流れが続いている。太いウナギが期待できそうだ」と話している。(笠原雅俊) |
今年も太いその訳は 四万十ウナギ、月夜の少なさも味方
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