全国最高齢の首長、新潟県出雲崎町の小林則幸町長(85)が20日、来年に予定される次の町長選に9選を目指して立候補する意思を表明した。今年12月には86歳となる。
20日の町議会一般質問で答弁し、「最高齢首長と言われるが、心の持ちようが大切。ゆりかごから墓場まで、小さな町でも大きな満足が得られるまちづくりに全力を尽くしたい」と決意を明かした。同町は新潟県内で2番目に人口が少ない自治体で、小林氏はこれまで人口減対策などに取り組んできた。
小林氏は、町議を経て、1988年に町長初当選。過去8回の町長選のうち、直近2回を含む5回が無投票当選だった。昨年4月に当時の全国最高齢首長だった香川県綾川町長の藤井賢氏が引退したため、小林氏が最高齢となった。
全国町村会などによると、小林氏に次ぐ高齢首長は東京都日の出町の橋本聖二町長(84)=3期目=。ほかに、市と特別区では東京都北区の花川与惣太区長(84)、知事では大分県の広瀬勝貞知事(76)が最高齢という。(渥美好司、飯塚大和)