タピオカ入りの飲み物が空前のブームだ。1杯500円前後と安くはないが、若い女性を中心に支持を集め、出店が相次ぐ。なぜなのか。
ファッションブランドの旗艦店が集まる東京都渋谷区の表参道。路地に一歩入ると、タピオカミルクティーの店が立ち並ぶ。所々に行列ができ、飲みながら歩く人の姿も。月に2~3回飲むという女子専門学校生(18)は「ちょっと高いけれど、おいしい。ご褒美みたいな感じ」。友達が集まる時にも「とりあえずタピオカだったら、反対する子がいなくてまとまりやすい」と言う。
ここ1~2年で都市部を中心に店が増え、首都圏だけで数百店とも言われる。全国で35店を展開する「ゴンチャジャパン」の葛目良輔社長兼COO(48)は「女性を中心にカフェは好きだが、コーヒーは苦手という層を取り込んでいる」と解説する。2020年末までに100店に増やす計画だ。
タピオカは、芋の一種であるキ…