子ザルのときにウリ坊に乗った姿が話題になった9歳の雄ニホンザルの「みわ」が、京都府福知山市の市動物園のおりから逃げ出し、行方がわからなくなっている。飼育員が28日朝に気づいた。おりとフェンスをつなぐ金具が壊れており、30センチほどの隙間ができていた。この日は臨時休園し、職員ら約20人がかりで周辺の山を捜した。
みわは体長50センチ、体重18キロほど。いつも一緒にいる雄イノシシの「ウリ坊」(約1メートル、約80キロ)はおりに残っていた。おりは7年ほど前にできたもので、みわがフェンスによじのぼり続けているうちに留め具が壊れたとみられる。
みわは2010年6月、生後1カ月のときに親と離ればなれになっていたところを同園に保護された。同い年のウリ坊に寄り添って寝たり、抱きついて歩いたりするようになった。愛らしい姿が人気を集めていた。(横山健彦)