成績評価のシステムを全国の小学校に配って10年。岐阜県羽島市の教材会社「文渓堂」の取り組みについて、水谷泰三社長に聞いた。
アプリ・動画開発……ITC活用も
――成績の評価支援システムを教材の付属品として配っています。
「先生が手書きでつけていた成績をパソコンで管理するシステムです。10年前から、当社の教材を使う全国の小学校を対象に取り組んでいます。児童それぞれの苦手分野が一目で分かり、入力した点数は学期ごとに自動集計されます。計算間違いがなくなり、通知表をつける負担が軽減されます」
「単元ごとに難易度の違うプリントを何種類も用意しています。児童の成績を元に、どのレベルの問題が適しているかをシステムが判断します。習熟度別の指導ができ、問題を作る手間も省けます」
――なぜ、そうしたことを実践してきたのですか。
「先生の最も大事な役目は、児…