ロシア西部ニジェゴロド州の州政府は、州都ニジニノブゴロドにある国立歌劇場の副総裁にロシア国立ボリショイ・バレエ団の第1ソリストだった岩田守弘さん(48)を任命すると発表した。岩田さんは劇場でバレエ団を指導する芸術監督として活動する。
岩田さんは2012年に引退。指導者となり、同年からシベリア・ウランウデにあるブリヤート国立劇場バレエ団の芸術監督に就任していた。
岩田さんは取材に「ブリヤートでの活動に区切りをつけようと考えていたところに要請をいただいた。これまでの経験を生かし、ステップアップできると考えた」と話した。
英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルだった熊川哲也さん(47)らと並び、1980~90年代に海外で活躍し始めた日本人ダンサーの一人。ソ連末期にモスクワにバレエ留学して以来ロシアを拠点に活動を続けている。ニジニノブゴロドはモスクワの東約400キロに位置するロシア第5の都市で、劇場拡充の計画もあるという。岩田さんは「クラシック・バレエに関わり、日本とロシアの友好に役立つ仕事をしたいと考えていた」とも話した。(モスクワ=喜田尚)
(こんな記事も)北方四島の交渉暗礁に 日ロ首脳会談、合意に至らず
G20大阪サミットでは日ロの首脳が会談しましたが、北方領土をめぐる交渉に進展はありませんでした。
(こんな記事も)ロシアの無名主婦が市長に 有力候補の排除に市民激怒か
ロシア・シベリアの市長選で4月、選挙運動をほとんどしていない主婦が、プーチン政権与党の候補を破る番狂わせがありました。