「初年度ポイント率8%!」とうたっていた三越伊勢丹グループのクレジットカードについて、いくつもの例外条件があったなどとして、消費者庁は8日、カードを発行する「エムアイカード」(東京)に対し、景品表示法違反(優良誤認、有利誤認)で、消費者への周知や再発防止を徹底するよう措置命令を出した。
エムアイカードは三越伊勢丹ホールディングスの100%子会社。同社によると、違反を指摘された「エムアイカードプラスゴールド」は年会費1万円で約39万枚発行している。
消費者庁によると、同社はウェブサイト上で昨年4月~今年6月、「三越伊勢丹グループ百貨店でのご利用で初年度8%ポイントが貯まります」とうたっていたが、セール品や一部のブランド品はポイントが付かない、3千円未満の商品や食料品、レストランでは1%分しか付かない、といった例外条件があったという。
別のページの離れた場所に例外の表示があったが、同庁は消費者に誤解を与えると判断した。三越伊勢丹ホールディングスは「今回の事態を重く受け止め、深くおわび申し上げます」とし、「意図的にわかりづらくしたわけではない。グループ各社の管理体制を一層強化したい」とコメントした。