女性向け下着通販のピーチ・ジョンは、販売するサプリメント(栄養補助食品)の宣伝で不適切な表現があったとして同商品の販売を中止した。
問題となったのは、カップル向けサプリ「ラブポーション」(税抜き3千円)。マカやココアなどの成分が入っているという。「情熱的な感情を呼び起こす。男女兼用ラブサプリ」として昨年11月に発売され、宣伝文句で「こっそり飲ませる」「お料理やお菓子に混ぜてこっそり色仕掛け」といった表現を使った。サプリを混ぜたお菓子を作る動画も公開した。
こうした宣伝手法に対し、今月初めにネットで「同意なく飲ませるのは危険」「犯罪につながりかねない」といった批判が拡大。ピーチ・ジョンは今月9日、「不適切な表現があった」として販売を中止した。同社は「宣伝内容は関係部署でチェックしたが、認識が甘く見落とした」(広報)としている。親会社のワコールホールディングスは「グループ全体でチェック機能を見直し、再発防止に努める」としている。(高橋末菜)