アイドルグループNGT48のメンバー(当時)に対する暴行問題で、グループ運営会社AKS(東京都)が暴行したとされるファン2人を相手に3千万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、新潟地裁(篠原礼裁判長)であった。被告らは出廷しなかったが、同社の代理人弁護士によると、被告側は請求棄却を求める答弁書を提出したという。
NGT暴行、運営会社がファン2人提訴 損害賠償求める
訴状によると、被告は昨年12月、当時NGT48メンバーだった山口真帆さんへの暴行容疑で県警に逮捕され、その後に不起訴処分となった男性ファン2人。AKSは、この2人が暴行の直後、山口さん以外のNGT48メンバーが関与したとする趣旨の説明をしたため、NGT48内の信頼関係が損なわれ、公演中止などの損害を受けたなどと主張している。損失額は約1億2千万円としている。
この問題を巡っては、AKSの依頼を受けて経緯を調べた第三者委員会が、他のメンバーの関与は確認できなかったと結論づけた一方、暴行したとされるファンと私的に接触したメンバーもいたと指摘した。ただ、山口さんが同社の説明に「なんで噓(うそ)ばかりつくんでしょうか」と反論した。NGT48の公演は休止が続いている。