大谷翔平 実戦形式の投球練習 最速156キロ 三振2つ奪う——贯通日本资讯频道
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大谷翔平 実戦形式の投球練習 最速156キロ 三振2つ奪う

投打の二刀流の復帰を目指す大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手がおよそ1年9か月ぶりにバッターを相手にした実戦形式の投球練習に臨みました。のべ5人のバッターと対戦し、ストレートは最速156キロを計測したほか、三振2つを奪うなど上々の調整ぶりを見せました。

バッターとの対戦は約1年9か月ぶり

おととし9月に自身2回目となる右ひじのじん帯の修復手術を受けた大谷選手は、今シーズンのピッチャーとしての復帰を目指してブルペンでの投球練習などを続けてきました。

25日はニューヨークでメッツとの試合前に右ひじの手術後、初めてとなる実戦形式の投球練習に臨み、エンジェルスに所属したおととし8月23日のレッズ戦で先発登板して以来、およそ1年9か月ぶりにバッターと対戦しました。

のべ5人に22球 三振2つ ヒット性の当たり1つ

多くのチームメートのほか、メッツのメンドーサ監督や選手も見学に訪れるなか、最初に対戦した左バッターのキム・ヘソン選手が打った鋭い打球に素早く反応してピッチャーゴロに打ち取りました。

2人目は右打席に入った球団スタッフからスプリットで空振り三振を奪い、笑顔で大きなガッツポーズを見せていました。

3人目、左バッターのラッシング選手からもスプリットで空振り三振を奪い、最初の3人を抑えました。

このあと4人目は再びヘソン選手と対戦してライト前にヒット性の当たりを打たれ、5人目はフォアボールとしたところで練習を終えました。

大谷選手はのべ5人のバッターに対して22球を投げて奪った三振が2つ、ヒット性の当たりが1つでした。

最速156キロを計測

投手コーチによりますと大谷選手はストレートのほかツーシーム、カットボール、スプリット、それに横に大きく曲がるスイーパーを投げ、ストレートは最速で156キロを計測したということです。

ドジャースのロバーツ監督は大谷選手のピッチャーとしての復帰は7月15日に行われるオールスターゲームの後になるという見方を示していて、今後は実戦形式の登板を重ねながら徐々に想定するイニング数を増やしていく方針です。

ロバーツ監督「いい一歩目だった」

ドジャース移籍後、初めて大谷選手のバッターに対するピッチングを見守ったロバーツ監督は「バッターとしての彼の姿に慣れていたので、ピッチングをしている姿は新鮮で、みんながわくわくしていた。見ていて楽しく、いい一歩目だったと思う」とほおを緩めました。

ピッチングの内容については「球速はブルペンと比べてジャンプアップしたが、彼は競争心の強い選手なので驚くことではない」とした上で、2度目の右ひじの手術のあとでも以前の球威が戻ると思うかと聞かれると「そう思う。彼はトップクラスの先発ピッチャーであり、それが私たち全員の期待だ」と話していました。

対戦した打者「スプリット 急に沈んで消えた」

また、大谷選手は3人のバッターと対戦し、このうちマイナーから昇格したばかりの24歳のキャッチャー、ラッシング選手は、1打席の対戦で追い込まれた5球目のスプリットに空振り三振でした。

ラッシング選手は「スプリットはストライクゾーンに来たと思ったら急に沈んで消えた。すべて計画どおりに進んでいるのだと思う。ボールの質はよく、翔平はまさに翔平だった。メジャーで敵として対戦したくはないが、彼のボールがどんなものか見ることができたのはすばらしい体験だった」と話していました。

投打の二刀流復活へ 大きな挑戦 本格的に始まる

エンジェルスに所属した2023年8月23日以来、およそ1年9か月、641日ぶりにピッチャーとしてマウンドに上がった大谷選手。

待ち望んでいたバッターとの対戦に緊張したような様子はなく、終始笑顔で楽しそうに練習を進める姿が印象的でした。

最初のキム・ヘソン選手をインコース高めのストレートでピッチャーゴロに打ち取ると、ボールを一塁に投げるそぶりを見せて笑顔でグラブをたたき、続く球団スタッフへはスイーパーを投げたほか、最後はスプリットで空振り三振を奪い、大きくガッツポーズを見せました。

練習はドジャースの幹部やコーチ陣はもちろん、ベッツ選手や山本由伸投手などのチームメート、さらにメッツのメンドーサ監督や選手たちなど大勢のギャラリーが見学し、実戦形式の投球練習としては異様な光景に球団関係者も「こんな投球練習は見たことがない」と驚いていました。

ドジャースのプライアー投手コーチは「球団スタッフへの投球がいちばん理不尽だった」と笑顔を見せた上で、「彼は本当に楽しんでいた。ピッチングが好きなんだと思う。無理せず自然体で投げていて、ボールの質もよく、バッターにぎこちないスイングをさせていた。理想的な結果だった」と内容を高く評価しました。

大谷選手のリハビリがバッターを相手にしたピッチングへと段階が進んだことで、ここからは本格的にピッチャーとしての復帰を意識した調整が始まります。

ドジャースのロバーツ監督は、復帰の時期について7月15日に行われるオールスターゲーム後になるという見方を示した上で「先発ピッチャーとして5イニングか6イニングを投げられるようになる必要がある」と説明していて、今後は定期的に実戦形式の投球練習を行い、徐々に想定するイニング数を増やしていく見込みです。

次の実戦形式の投球練習についてはロバーツ監督が「次の週末になると思う」と1週間前後での“再登板”を示唆しましたが、指名打者として試合に出場を続けていることもあり、「すべては彼の体調次第だ。毎日出場しながら復帰へのプログラムをこなすことの負担は大きく、肉体的にも精神的にもより意識的な取り組むが必要になる」と大谷選手の体調を最優先に進めると説明しました。

大谷選手は24日の試合までで1番・指名打者として50試合に出場し、打率2割9分8厘、ホームランはリーグ2位の17本、31打点をマークし、ドジャースの打線の中で必要不可欠な存在となっています。

通常のピッチャーであれば大リーグでの復帰前にマイナーリーグでの登板をはさみますが、試合に出場している現状ではそうした調整は現実的ではなく、ピッチャーとしての実戦感覚を養うための最終調整をどのように行うのかもまだ不透明です。

ロバーツ監督は「本当に特別なケース。マイナーには送らず、シミュレーションゲームなどを行うことになると思うが、具体的にどうなるかはまだわからない」としていて、その都度医師やトレーナーと検討しながら進めるものと見られます。

バッターに対して投球する姿で“ピッチャー大谷”の復帰に現実味が増した一方で、今後、バッターとしての出場と強度を増していくピッチャーとしてのリハビリの両立は難しい課題となります。

前例のないリハビリを、健康を保ちながらどのように進めていくのか。投打の二刀流復活に向けて、ドジャースと大谷選手の大きな挑戦が本格的に始まります。

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