巨人の渡辺恒雄球団会長(79)が14日、次期監督問題の「9月決着」を明言した。この日、都内のホテルで会食した渡辺会長は「滝鼻(オーナー)がいずれ発表するから。9月下旬?まあそうだね」と話し、今月中に結論が出るとの見通しを示した。
次期監督の有力候補だった阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(58)が10日に来季の残留を表明。巨人側は再検討を余儀なくされ、滝鼻卓雄オーナー(66)も「そう簡単に決まることじゃない」と長期戦を示唆していた。最悪の場合、10月5日の今季最終戦以降にずれ込む可能性もあったが、それを渡辺会長が否定した形だ。
巨人は前監督の原辰徳氏(47=球団特別顧問)を最有力候補に、堀内恒夫監督(57)の残留も含めて検討中。渡辺会長は12日に「組閣は一瞬でできる」と話したが、読売新聞グループ本社の内山斉社長(79)もこの日「渡辺会長の腹は決まっているでしょう。言い方は悪いけど、手持ちの駒というか人材は持っている。一発で決められると思う」と今月中の決着に含みを持たせた。
≪原氏「何もない」≫巨人の次期監督有力候補の原辰徳氏は13日に阪神戦のテレビ解説を行った長崎から、この日帰京した。来季の監督問題については「何もありません。(巨人からのコンタクトは)何もないよ」とこれまでと変わらない発言に終始。それでも連日の報道に対して「オレが(紙面を)飾っているわけじゃないだろ」と冗談交じりで笑顔を見せる場面もあった。
スポーツニッポン 2005年9月15日