サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は14日、各地で1次リーグの8試合を行い、C組はスペイン1部リーグを制したバルセロナがブレーメン(ドイツ)を2-0で降した。
A組はイタリア1部リーグ(セリエA)覇者のユベントスがクラブ・ブリュージュ(ベルギー)を2-1で退け、ドイツ1部リーグ優勝のバイエルン・ミュンヘンはラピッド・ウィーン(オーストリア)に1-0で競り勝った。
B組はアーセナル(イングランド)が2-1で初出場のトゥーン(スイス)を降し、D組のビリャレアル(スペイン)-マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)は0-0で引き分けた。(共同)
◇今季デビュー戦のメッシ、貴重な追加点演出
バルセロナの秘蔵っ子といわれる18歳のメッシが、貴重な追加点を演出した。後半21分に交代出場。31分にロナウジーニョからスルーパスを受け、右サイドからペナルティーエリア内に切れ込んだところで倒された。このPKを先輩ロナウジーニョが決め、勝利を引き寄せた。
13歳のときにバルセロナにスカウトされたアルゼンチン生まれの逸材。今夏の世界ユース選手権で得点王になり、母国の優勝に貢献して脚光を浴びた。しかし、開幕直前にクラブの外国人登録の手続きミスから国内リーグ戦への登録が認められず、欧州サッカー連盟(UEFA)だけが登録を認めるという不運に見舞われた。
この日のブレーメン戦が今季のデビュー戦だったが、ライカールト監督は「登録のごたごたで毎日、毎日騒がれ、その重圧に耐えているメッシになんとかチャンスを与えてやりたかった」と起用を説明した。
メッシの投入でロナウジーニョがトップ下に入り、デコの先制点のあと攻めあぐんでいた流れも変わった。欧州CLの大舞台にかける若手は、頼もしいスーパーサブになりそうだ。(共同)
〇…マンチェスター・ユナイテッドはイングランド代表FWルーニーが後半19分に退場処分となった。
相手選手を後方からタックルし、ファウルを取られた。警告を受けたことに不満を爆発させ、主審の顔のすぐ前で皮肉の意味を込めた拍手をした。これが侮辱的な行為と判定され、ピッチ外へ送り出された。
試合を優勢に進めていただけに痛い退場。ルーニーは7日のワールドカップ(W杯)欧州予選でも警告を受けており、あまりの短気さが問題視されている。それでもファーガソン監督は「あふれんばかりの闘志も彼の魅力だ」とかばった。(共同)
毎日新聞 2005年9月15日 9時32分 (最終更新時間 9月15日 13時09分)