○阪神11-5ヤクルト●
阪神がマジックを8とした。三回、2死から今岡のソロで同点とし、矢野の2ランで勝ち越し。四回は金本の3ラン、2打席連続となる矢野の2ランなどで6点を挙げた。能見は大量点に守られて3勝目。ヤクルトは藤井の乱調が誤算だった。
▽阪神・岡田監督 今岡のホームランで、みんな「行ける」となった。マジック8? ここまで来たら相手は関係ない。開幕から続けてきた野球をやり通すだけよ。
▽ヤクルト・若松監督 藤井は球数が多かったね。早い回の攻撃でチャンスが来ていれば、代えたんだが……。阪神打線は、よく打つなあ。
◇助け合いながらのカウントダウン…阪神
阪神の先発は予想外の能見。登板予定だった安藤が、体調不良を訴えた妻の看病に専念するため、この日、登録を抹消された。その穴を埋めたのが、四回途中で降板した8月14日の巨人戦(東京ドーム)以来の1軍マウンドとなる左腕だった。
「上で練習して来い」と送り出され、球場入りしたところで先発を告げられた。「そら、びっくりしますよ」という状態だった能見は、制球が定まらない立ち上がりを攻められた。宮本の安打と四球に暴投が絡んだ1死二、三塁、ラミレスに左前打を打たれて2点を献上。しかし、「しっかり腕を振ればファウルになる」と意識し続け、一回を2失点にとどめたことが勝利につながった。
一方、打線では、「3番・一塁」を任された関本が、左手を痛めて登録抹消されたシーツをカバーする。適時打を含む2安打に加え、一塁と三塁を守るなど大忙し。「今日は色々やりました。チームに一人ぐらい(ユーティリティープレイヤーが)いてもね」と大役を果たし、ホッとした表情だった。
打線の組み替えやローテーションの変更を避け、抹消された2人のところに別の選手を起用する形を取ったのは、ここまでの戦い方を崩したくないからだ。「シーツと安藤が気持ちよく戻って来られるよう頑張る」と矢野が話したように、互いに助け合いながらカウントダウンを続けていく。【栗林創造】
★阪神・安藤が登録抹消 阪神の安藤優也投手(27)が18日、出場選手登録を抹消された。体調不良を訴えた夫人の看病に専念するため。この日朝、安藤から球団に連絡があったという。再登録が可能になるのは28日以降。
毎日新聞 2005年9月18日 19時51分 (最終更新時間 9月18日 21時20分)