デビュー曲「僕たちの行方」がNo・1ヒットした大型新人、高橋瞳(16)が来月8日スタートのTBS系新アニメ「BLOOD+(プラス)」(土曜後6時)の主題歌を歌うことになった。「土6(ドロク)」と呼ばれる同局の土曜6時枠アニメは、いま最もヒット曲を輩出しているテレビ枠。高橋は2作連続の抜てきで“土6の女王”に名乗りを上げる。
TBS系の土曜6時枠アニメは、02年10月から1年間放送された「機動戦士ガンダムSEED」からスタート。当時新人の玉置成実(17)が歌うオープニングテーマ「Believe」が30万枚を売り上げるなど、エンディング曲も含めた全テーマ曲がヒットした。
その勢いは翌03年10月からの「鋼の錬金術師」で加速され、04年10月の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」ではNo・1ヒットが3作誕生。ほかの曲も2位が3作、5位が1作とすべてベスト5に入る驚異的セールスを記録。「土6」の曲は必ずヒットするという神話が生まれるほど、音楽界でいま最も注目されているテレビ枠だ。
そして、来月8日から始まるのが「BLOOD+」。高橋はオープニングテーマ「青空のナミダ」(11月30日発売)を歌う。
同アニメは、米軍横田基地を舞台にした00年の映画「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のテレビシリーズ化で、世界で注目されているアニメ制作スタジオ「プロダクションI・G」が手掛ける。
アニメで、記憶を失った女子高生が日本刀で不老不死の妖獣をぶった切っていく様子は、クエンティン・タランティーノ監督が映画「キル・ビル」のモチーフにし、「ターミネーター」などのジェームズ・キャメロン監督がほれ込むなどハリウッドも注目している。
現在高校1年生の高橋はプロモーションビデオで主人公さながらに刀を持って大暴れ。剣道初段の腕前だが「撮影のために殺陣を習ったけど、本番で地面にひざをぶつけてアザをつくっちゃいました」と苦笑い。並みいる大物歌手たちをぶった切って、No・1ヒットを手にするつもりだ。