声帯ポリープの手術で休養していた女優の中村玉緒(66)が29日、都内で行われたテレビのバラエティー番組の収録で仕事復帰した。収録に先立ち、記者会見。「とてもうれしくて…」と涙ぐんだ。検査結果が出るまで「がんではないか」と思い悩んだそうで「パパ(俳優の故勝新太郎さん)の仏壇に、もうちょっと呼ばないでくださいと言いました」と明かした。
ピンクの着物姿で会見の席に現れるなり「みなさん、しばらくでございます。とてもうれしいです…」と目頭を押さえ、感極まった様子。独特の“しゃがれ声”も心なしかスッキリ澄んだ声に。時折、おなじみの笑い声も上げながら完全復活をアピールした。
6月に検査でポリープが発見されてから「ポリープ即、がんみたいに思って、ノイローゼみたいになりまして」と精神的につらかったことを告白。右の声帯にポリープがあり、また声帯全体がはれている「ポリープ様声帯」でもあると診断された。
思い悩む日々が続き、当初は8月24日に決定した手術日を、8月3日に前倒し。手術後の病理検査で、良性が判明した時は「マイクで日本中に言って歩きたかったです」と話した。
97年に亡くなった勝新太郎さんは下咽頭(いんとう)がんだった。同じのどの病気ということで「そのことがあったからノイローゼのようになったのかもしれません」としんみり。「2人の子供がよくやってくれたけど、1人の心細さも感じました。パパ、子供をよろしく、と言える相手がいない。やっぱり夫婦はいいもんだと思いました」と再び目を潤ませた。
8月11日の退院直後に最初にしたことは「大好きなパチンコです。マスクして。先生には言っていません」と玉緒らしいエピソードも。1日3箱以上吸っていたたばこはキッパリやめたという。
また、退院後は声を出してはいけない日が続き、今月20日になってやっと医師からしゃべる許可が出た。それでも「女優としてまだもう少し頑張らないといけません。歌の発表もしますよ」と、いきなり全開モードに突入していた。