来月15日に行われる紀宮さま(36)と東京都職員、黒田慶樹(よしき)さん(40)の結婚式に伴う一連の儀式の「告期(こっき)の儀」が5日、皇居・宮殿で行われた。黒田家の使者が天皇、皇后両陛下に結婚式の日取りを伝える儀式で、東京都千代田区の帝国ホテルで結婚式が行われることが正式に決まった。また、紀宮さまが皇族を離れるにあたり国から贈られる一時金を決める皇室経済会議は6日、宮内庁で開かれる。
午前11時前、黒田家の使者を務める黒田さんのいとこの会社員、黒田直志(なおゆき)さん(54)が皇居・宮殿を訪れ、桂の間で羽毛田信吾・宮内庁長官に結婚式の日取りを伝えた。これを受け、羽毛田長官は鳳凰の間で待っていた両陛下と紀宮さまに報告。天皇陛下は「申し出の通り、取りはからうよう伝えて下さい」と述べ、11月15日の結婚式を承諾した。羽毛田長官は再び桂の間に戻り、日取りが了承されたことを直志さんに伝えた。
紀宮さまはモスグリーンのロングドレスで儀式に臨んだ。午後には黒田さんと母親の寿美子さん(69)が御所に両陛下を訪ね、紀宮さまを交えて懇談する。
6日の皇室経済会議は、小泉純一郎首相や衆参両院の議長、羽毛田長官ら8人が出席して開かれ、皇室経済法に基づき、規定の満額の1億5250万円の支給が決まる見通しだ。【遠山和彦】