「村上タイガース」なんて認めない!巨人の渡辺恒雄球団会長が5日、都内のホテルで、村上世彰氏率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)による阪神タイガース上場提案を斬り捨てた。「阪神のオーナーみたいなツラして、でけえ口して言う理由は1つもない」と村上氏を厳しく批判。波紋はさらに広がりを見せ始めた。
原辰徳氏の巨人監督復帰について語っていた渡辺会長は「村上ファンド」の名前を耳にした瞬間、表情が険しくなった。
「球団を勝手に上場するなんてことは冗談じゃない。(球団保有は)オーナー会議で決定するんだ」と断言。その上で「村上阪神なんてことがあり得るわけがないし、そんなものが球界に入るのは断じて許さない。阪神は阪神」と興奮しながら一気にまくし立てた。
矛先は村上氏に及び「村上はハゲタカだな。ハゲタカの手先だろ。こんなことを考えたあいつは、野球協約を1ページ目から読み直せ。そんなやつの背後にいるやつもだいたい分かっている」
ホテルの入り口に立ったまま批判を続け「(球団の上場は)八百長の温床になる。プロ野球がスポーツじゃなくなる。ばくちの対象になる」と指摘した。
野球協約では上場に関する規定がないことから、整備する考えはないかとの問いには「(規定を)つくればいいんだ。オーナー会議で。上場会社は許さない」
さらに、車の後部座席から「(オーナー企業の資格は)日本国籍を有する1億円以上の株式会社じゃなきゃならない。(ファンドは)これに反しているんだよ。彼のところに入っているファンドは純粋に日本人ばかりか?非常に疑問だよ」と吐き捨てて、ホテルを後にした。