鹿児島市の私立樟南高(時任克暢校長)の野球部員12人を含む3年生計17人が1日深夜、校内で文化祭の慰労会と称して飲酒していた。同校は5日、日本高野連に岡山国体への出場辞退届を提出し受理された。日本高野連は19日の審議委員会で処分を検討するが、県高野連は開催中の秋季高校野球鹿児島大会の出場については1、2年生による新チームのため問題ないとしている。
同校などによると、17人は1日午後11時ごろ、校内に缶チューハイ(350ミリリットル)を持ち込み計30本を飲んだという。野球部員12人のうち11人が飲酒し、2人が3本、残る9人が1~2本を飲んだ。騒ぎに気付いた住民の通報で警官が駆け付けたため、1人を除いて逃げたが、その後、学校の調査で部員らの飲酒が分かり、3日県高野連に報告した。
時任校長は「今夏の甲子園でベスト8まで行きながら、このような不祥事を起こして大変申し訳ない」と話した。
同校は春7回、夏16回の計23回甲子園に出場している常連校。【大塚仁】