秋田犬の本場で忠犬ハチ公の銅像が建つ秋田県のJR大館駅前で9日、ハチ公生誕82年を記念する生誕祭があり、花束やケーキをささげて郷土の名犬をしのんだ。
「忠犬ハチ公銅像維持会」(菅原昇会長)が主催。ハチ公は1923年11月、大館市大子内の斎藤義一さんが飼っていた秋田犬の子犬として誕生。上京後、35年3月に生涯を閉じたが、亡き主人を渋谷駅で待ち続ける美談が感動を呼んだ。同市では95年から、誕生日から1カ月早い毎年10月に生誕祭を行っている。
菅原会長が「生誕の地として顕彰活動を継続し大事にしたい」とあいさつ。山田隆一・大館駅長と市立桂城小2年、桑名秀智君がハチ公の銅像に献花。地元の幼稚園児がケーキカットして誕生祭に花を添えた。最後に出席者と市立南小4、5年生が70人が「忠犬ハチ公」の歌を合唱して生誕祭を締めくくった。【村川幸夫】