ロシア宇宙庁は10日、国際宇宙ステーションに滞在する4人目の「宇宙観光客」として、日本人が有力候補に挙がっていることを宇宙庁のウェブサイトで明らかにした。名前は「エノモト」さんとしており、これまでに自分のウェブサイトで宇宙旅行の準備を進めていることを公表していた元ライブドア取締役で投資家の榎本大輔さん(34)とみられる。
宇宙観光は2001年に実現した米国人実業家、02年の南アフリカの実業家ら3人に続く4人目で、最終決定すれば日本人としては初めてとなる。
宇宙庁によると、既に医学的な検査にパスしており、来年秋に宇宙旅行が実現する可能性がある。
この宇宙旅行はロシア政府と提携した米スペース・アドベンチャーズ社が手掛けている。地球軌道を周回する国際宇宙ステーションを宇宙船ソユーズで訪れ、1週間滞在する。訓練費用も含め2000万ドル(約23億円)の旅行代金は榎本さんが個人負担する。(モスクワ共同)