【ロサンゼルス國枝すみれ】沖縄の米軍基地で勤務中にフィリピン国籍の女性に性的暴行を加えようとしたとして有罪判決を受けた米海兵隊少佐、マイケル・ブラウン被告(42)が、米ウェストバージニア州ミルトンで政府職員を装って女子高校生を拉致したとして、今月4日に逮捕されていたことが分かった。
ブラウン被告はテキサス州出身。沖縄県具志川市で02年11月、フィリピン国籍の女性に性的暴行をしようとしたなどとして、強制わいせつ未遂と器物損壊の罪で、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役3年)の判決を受け、今年9月4日に沖縄からバージニア州の米軍基地に異動している。
チャールストン・ガセット紙によると、ブラウン被告は今月2日、英語の不自由な中国人の父娘に近づき、娘のルー・ジンさん(19)を車に乗せて連れ去った。同被告は公文書のような紙をみせており、父親は入管職員と思い込んだという。ジンさんは拉致から2時間後、ホテルの前に車が停車した際に逃げ出し、無事だった。