男子ゴルフの頂点を決める、国内メジャーの第70回日本オープン選手権は13日から4日間、兵庫・広野GC(7144ヤード、パー71)でプロ、アマチュア計132選手が参加して開かれる。
優勝争いは、ここ3年間、賞金王を分け合っている片山晋呉、伊沢利光、谷口徹ら実力者に、深堀圭一郎や今野康晴、高山忠洋ら中堅、若手が入り混じる混戦模様か。片山は今季未勝利ながら、ここ5試合でベスト5入りが4回と調子は上向き。同大会は昨年の7位が過去最高位だけに、優勝への思いは強い。伊沢はスイング改造が奏功し、8月のKBCオーガスタで約2年ぶりの復活優勝。ツアー初優勝が日本オープンと、相性も良い。谷口は史上6人目となる大会連覇に挑む。今季はここまで予選落ち3回と苦戦が続くが、難易度の高いコースほど持ち味の正確性と勝負強さが生きるだけに、チャンスは十分にある。
今季2勝の深堀は03年の覇者。賞金ランキングでも首位を走り、上位に食い込むことで初の賞金王へ視界はさらに開がる。今季パーオン率1位の今野は、正確なアイアンショットに定評がある。前週の世界選手権シリーズでも25位に入り、自信を深める。若手の筆頭格、27歳の高山は3月の東建カップで初優勝。初出場した全英オープンでも日本人最上位の23位に食い込むなど大器の片りんを見せた。また、昨年ゴルフ殿堂入りし、日本ゴルフ協会(JGA)から特別承認者として出場資格を与えられた青木功が、92年以来13年ぶりに出場する。【和田崇】