東京六大学野球秋季リーグは16日、法大、早大が連勝。首位の法大は今季8勝目で勝ち点を4に伸ばし、7勝目で勝ち点3とした早大が追う展開。優勝争いはこの2校に絞られ、法大は22日からの立大戦で勝ち点を挙げれば、9季ぶりの優勝が決まる。法大は延長十二回2死一、三塁から、重盗で6-5で慶大にサヨナラ勝ち。早大の武内(4年・智弁和歌山)はリーグ史上25人目(早大7人目)の通算100安打を達成した。早大は3-2で立大に勝った。
○…「この1勝はでかいです」と、てれ笑いを浮かべたのは法大の金丸。延長十二回2死一、三塁で、一塁走者の金丸がカウントを四球と勘違いし、塁間で挟まれてしまった。絶好のサヨナラ機を逸したかと思われたが、三塁走者の大引が挟殺プレーの間に本塁に飛び込んだ。金光監督は「ミスをいい方に転じることができた。ツキがあるし、この勢いを大事にしたい」と話し、立大戦で勝ち点を挙げての完全優勝に意欲をみせた。
○…通算100安打を達成した早大の主将・武内は「チームに迷惑をかけていたので1本出てよかった」とプレッシャーから開放された安ど感を漂わせた。99本目をマークしたのが明大3回戦の最終打席。この立大戦2試合では8打席、安打が出ず、この日八回に巡ってきた9回目の打席で貴重な追加点となる適時二塁打を放った。「余計な力が入っていた。100本目が一番印象深い安打になりました」と振り返った。