宇宙服にあなたのデザインを--。宇宙旅行を企画する米国民間企業が、日本で開くコンテストで、宇宙服のデザインを募集することになった。17日、福岡市で始まった国際宇宙会議の開会式では宇宙服のファッションショーも開かれ、主催者はコンテストへの参加を呼び掛けた。
開会式では、コンテスト実行委員長を務めるデザイナー、松居エリさんが製作した作品が登場。無重力の世界でも映える幾何学的な模様のボディースーツが紹介された。
宇宙旅行を企画しているのは「ロケットプレーン社」。早ければ07年にも宇宙の入り口とされる高度100キロを目指す弾道飛行を始める予定で、北海道からの打ち上げも検討している。コンテストの最優秀者は、松居さんや、宇宙での日常服を研究する多屋淑子・日本女子大教授らとともに宇宙服をデザインする。
経験は問わず、一般の参加も可能。募集は11月から来年3月まで。ウェブでの人気投票、実物の製作などを経て、最優秀作品が決定される。
松居さんは「私の作品は無重力を楽しむフリルをつけたり、限られた空間で快適に過ごせる着心地の良さを目指した。コンテストでは、夢いっぱいのデザインを提案してほしい」と話す。問い合わせは実行委員会事務局(03・5485・0012)へ。【永山悦子】