【北京・大谷麻由美】中国が今月12日に打ち上げた有人宇宙船「神舟(しんしゅう)6号」の帰還カプセルが17日午前4時33分(日本時間同5時33分)、内モンゴル自治区四子王旗の草原地帯に着陸し、搭乗していた費俊龍(40)、聶海勝(41)の両飛行士も無事帰還した。飛行時間は、03年10月に打ち上げた初の有人宇宙船「神舟5号」の21時間23分を大幅に上回る115時間32分だった。
神舟5号に続き、2回連続の有人宇宙飛行の成功に自信を深める中国は今後、技術力の高さをアピールしながら、軍事、ビジネス両面での宇宙開発計画を推進していくとみられる。
新華社通信によると、神舟6号は地球の周回軌道を76周した後、軌道を離脱した帰還カプセルが17日午前4時13分(同5時13分)に大気圏に再突入。1200平方メートルのパラシュートを広げたカプセルは予定していた着陸地点から1キロ離れた草原に降り立った。飛行距離は325万キロに及んだ。
中国中央テレビによると、飛行士2人は着陸から約1時間5分後、帰還カプセルの上部から関係者に両腕を抱えられて出てきた。
中国は07年に神舟7号を打ち上げる予定で、初の船外活動を計画している。