サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は19日、1次リーグE-H組の8試合を行い、G組は昨季優勝のリバプール(イングランド)がアンデルレヒト(ベルギー)を1-0で下し、2勝1分けとした。
同組のチェルシー(イングランド)はベティス(スペイン)に4-0で快勝して2勝1分けとなり、得失点差で首位に立った。
E組は昨季準優勝のACミラン(イタリア)がPSVアイントホーフェン(オランダ)と0-0で引き分けたが、1勝2分けで首位をキープ。F組のレアル・マドリード(スペイン)はローセンボルグ(ノルウェー)に4-1で逆転勝ちした。(ミラノ共同)
◇チェルシー快勝 決勝T進出に大きく前進
ベティスの果敢な攻撃に何度かひやりとしたのは試合開始10分前後まで。徐々にリズムをつかんだチェルシーが同24分に先制点を奪うと、試合の流れは一気に傾いた。4-0の大勝で決勝トーナメント進出に大きく前進し、モウリーニョ監督は「勝ち点7。まだ決まってはいないが、いい位置にいる」と手応えをにじませた。
ドログバの先制ゴールは、新戦力のエシエンがおぜん立てした。中盤で相手のパスをカット。右に開くライトフィリップスと左へ走るドログバを見定め、フェイントを入れて左へパスを出した。ブルドーザーのような力強さで中盤を支配したガーナ代表MFは、後半14分にも3点目をアシストした。
4点目は後半から出場したクレスポ。定位置を奪われ出番に飢えるアルゼンチン代表FWは、右からの鋭いクロスを頭でたたき込んだ。ロッベン、ダフといった攻撃の核を欠きながら、劣らない破壊力を発揮した。
今月に入り国内リーグを含めた3試合で計13得点。守備の要のテリー主将は「点を取ることには全く心配していない。チームの士気は高い」と攻撃陣への厚い信頼を口にした。(共同)
〇…2連覇を目指すG組のリバプールが、フランス代表FWシセのゴールで2勝目を挙げ、同組でイングランドのライバル、チェルシーと勝ち点7で並んだ。
前半20分のCK。ペナルティーエリアの中央でフリーとなり、右足ボレーでネットを揺らしたシセは「もっと点が取れたはず」と、追加点を奪えなかった内容を反省した。チームは好調だが、シセは「この組はどのチームも怖い相手」と気を引き締めていた。(AP共同)
〇…E組は昨季の準決勝で対戦したACミランとPSVアイントホーフェンが引き分けた。
昨季は2試合合計の得点数が同じで、アウエーでのゴールが多かったACミランがかろうじて勝ち進んだ。この日も多くのシュートを放って攻め込んだが勝ちきれず、アンチェロッティ監督は「PSVは非常に守備がコンパクトだ。FWには実にやりにくい」と渋い表情。
シェフチェンコが後半すぐに右足を痛めて退場するハプニングも。ミランには後味の悪い引き分けだった。(共同)