【シカゴ高橋秀明】米大リーグのワールドシリーズは22日(日本時間23日)、当地のUSセルラーフィールドで、46年ぶりの出場となるホワイトソックス(ア・リーグ中地区1位)と、創設44年目にして初出場を果たしたアストロズ(ナ・リーグ中地区2位、ワイルドカード)の顔合わせで開幕する。21日には、日本人選手として唯一ワールドシリーズに出場するホワイトソックスの井口資仁が会見。「戦闘モードに入っている」と意気込みを語った。
メジャー1年目で頂点を狙う井口は、第1戦が行われる本拠地で午前10時から約1時間半、軽めの調整を行った。ア・リーグ優勝決定戦では相手の内角攻めに遭って3死球を受け、打撃の調子を崩したが、16日に早々とリーグ優勝を決め、5日間試合がなかったことが「戦闘モードに入れるいい休みになった」という。「勝っても負けても、これが最後。思い切りやりたい」と、気持ちを新たに初戦を迎える。
相手のアストロズ投手陣にはクレメンス、オズワルト、ペティットと強力な先発3本柱がいる。井口は「リーグが違うので、中継ぎと抑えのビデオも見る」と、投手陣の徹底研究を宣言。「追い込み方と決め球、特に自分と似た打者をどう攻めるのかを見たい」とポイントを挙げた。
敵地に乗り込んだアストロズは第1戦で先発するクレメンスが会見。43歳のベテランはワールドシリーズで過去7回登板し、3勝0敗、防御率1.90と大舞台にも強い。当日は雨模様で冷え込みも厳しくなりそうだが、「気にしていないよ。冷え込んでくる(ワールドシリーズの)時期に投げられるということは、投手として幸せなことだからね」と、熱い投球を約束した。