NTTドコモとCDレコード販売大手のタワーレコード(東京都品川区)が資本業務提携を結ぶことで合意したことが6日、明らかになった。ドコモがタワーレコードの筆頭株主になり、事実上、傘下に収める。両社は電子マネー機能を持つ携帯電話サービス「おサイフケータイ」の普及で協力するほか、携帯電話向け音楽配信事業の共同展開も検討していく。週明けにも発表する。
ドコモは第三者割当増資を引き受けたり、タワーレコードの筆頭株主の日興プリンシパル・インベストメンツから株式の一部を譲り受けて、株式の約4割を保有する方針。出資額は100億円程度とみられる。
提携に伴い、タワーレコードの全国78店舗で「おサイフケータイ」サービスが利用可能になる。同サービス機能を搭載する携帯機種の契約数は650万件に達したが、同サービスの利用実績は伸び悩んでいる。このため、ドコモは、若者に人気が高いタワーレコードと提携することで、サービスの急速な浸透を期待している。【岩崎誠】