ミュージカル「ミス・サイゴン」「屋根の上のヴァイオリン弾き」の2作連続で恋人役を演じた歌手の岸田敏志(52)は7日、都内でスポニチ本紙の取材に「彼女はしゃべる時にいつも口をとんがらせる。それがすごくかわいくて。あの大きな瞳とともに忘れられないです」と語り、目を潤ませた。
副作用の強い抗がん剤を使った闘病だけに、見舞いに行くことはかなわなかった。思い出されるのは共演仲間と行った焼き鳥店。「明るくはしゃいでね。とにかく頑張り屋で、妥協することは絶対にしない。アイドル歌手時代のビブラートのくせを取るために一生懸命に発声練習からしていた。自分の力でつかんだ主演の座に誇りを持っていた」としのんだ。