原巨人がチーム力アップへ血液改善に取り組む。血液中の成分を分析し、アスリートにふさわしい血液に改善するもので、まずは体内から改革に着手する。
宮崎秋季キャンプ最終クール初日のこの日、練習後の宿舎ホテルで、ナインの血液採取が行われた。実施したのは春季キャンプでナインにニンニク注射を施した東京・六本木にある平石クリニックの平石院長。「全員の血を採って検査します」。年間約8000人のアスリートの血液を見る“血のエキスパート”がついに立ち上がった。
目的は血液成分を調べて選手の運動適性を見極めること。血液中の中性脂肪値は、スタミナの有無に関連。赤血球のMCV(平均赤血球容積)はストレスへの強度をはじき出す。赤血球はストレスを受けると大きくなる性質があり「中身の濃い赤血球が集中力を高める」と平石院長。MCV値が低いほど「ストレスに強い(勝負強い)」選手だという。その他、検査対象は数十項目。採取した1人約10CCの血液の分析結果は後日報告され、血液を改善する食事やトレーニングの助言が行われる。
皮肉にも、戦力外を通告した清原を介してできた平石院長との縁が、チーム改革に一役買うことになる。
≪17日「巨人・野口」正式誕生へ≫中日からFA宣言した野口と、17日に都内のホテルで2度目の入団交渉を行う。9日の前回交渉で本人が「前向きに?はい」と話したように、入団は確実。桃井球団社長は「いい答えをもらえれば、と思っている」としたが、17日の交渉で「巨人・野口」が正式に誕生する。そのまま発表となれば、宮崎キャンプから帰京した原監督が同席する予定だ。