「日本落選」の報は、18日午前1時50分過ぎに東京・青山の日本ラグビー協会に届いた。現地からの電話を受けた日比野弘・招致委員会委員長の視線が下に落ち、「ダメでしたか。ご苦労様です」。両手で「×印」を作ると、詰め掛けた関係者らからは思わずため息が漏れた。
その後日比野委員長らは、午前2時40分ごろから改めて記者会見。「残念。でも、ラグビー伝統国に伍していける力を世界に認めてもらえたのでは、と発展的に考えたい」。前向きにとらえながらも、表情には悔しさがにじんだ。
また、平尾誠二・招致実行委員会GMは「(最有力候補と言われた)南アフリカがまず落ちたと聞き、『いけるのでは』と思ったが、何かが欠けていた。今後、代表強化、競技普及に力を注がないといけない。私見ではあるが、次にせよ、その次にせよW杯を招致するべきだと思う」と再挑戦に意欲を見せていた。【田内隆弘】