パ・リーグは20日、宮崎市内で理事会を開き、来季実施のプレーオフ制度の一部改正を決めた。来季、リーグ公式戦の勝率1位チームには、第2ステージ(3戦先勝制)で無条件に1勝のアドバンテージが与えられる。アドバンテージを「2位に5ゲーム差をつけた場合」に限っていた従来ルールは撤廃される。
今回は来季限定の改正措置で、小池唯夫会長は「セ・リーグが07年をメドにしたポストシーズンゲーム導入の検討を始めており、(セが導入の場合は)パも共同歩調をとろうとの含みがある」と説明した。セ・パ拡大プレーオフ制度への発展を視野に入れている。
また、第2ステージの1、2戦は1位チームの本拠地球場で試合を行い、3、4戦にもつれた場合は下位チームの本拠地が会場となる。リーグ公式戦で複数球団が同率1位となった場合、(1)当該チーム同士のリーグ公式戦の対戦成績(2)前年シーズンの成績、で順位を決める。2、3位チームで実施する第1ステージ(2戦先勝制)には制度変更はなかった。
また、理事会は、従来通り、プレーオフ優勝チームが、パの年度優勝チームとなることを確認した。2年連続でシーズン1位チームがプレーオフで敗退した経緯などを踏まえ、ソフトバンクと楽天からは「シーズン1位をパ優勝と認定すべきだ」などと再検討を求める意見が出されていた。【徳丸威一郎】
▽ソフトバンク・王監督 レギュラーシーズン1位がシーズンの優勝にならないのは残念。ただ、2年間やってきて、一つのアドバンテージになったことは前進だ。来年も優勝を目指したい。