インド洋の島国モーリシャスで17世紀ごろに絶滅した、大型の鳥「ドド」の保存状態の良い骨の化石が見つかったと、オランダなどの科学者チームが25日までに発表した。ドドの詳しい生態は分かっておらず、解明に役立つと期待されている。
英BBC放送(電子版)によると、発見されたのは脚の完全な骨、くちばしなどで、2000年以上前のものとみられる。チームの一員によると、これまでも骨の一部などが見つかっているが、ずさんな管理などが原因で研究が進んでいなかった。
無人島だったモーリシャスには、オランダ人が17世紀から植民を開始。体長約1メートルと大型で飛べなかったドドは、それまで天敵がいなかったため警戒心が弱く、オランダ人入植者の乱獲で絶滅したと考えられている。(ヨハネスブルク共同)
毎日新聞 2006年6月26日 10時45分