九州北部に停滞する梅雨前線が活発化し、九州北部・山口地方は26日午前も断続的に強い雨が降った。熊本県益城町の熊本空港で午前6時10分までの1時間で113ミリの猛烈な雨を記録し、熊本地方気象台は「記録的短時間大雨情報」を出した。熊本県北部でがけ崩れや床上・床下浸水が出た。
福岡管区気象台によると、雨はいったん小康状態になるが、27日朝には梅雨前線の活動が再び活発になる見込みで、土砂災害や河川増水などに厳重な警戒を呼びかけている。
24日午後3時から26日午前5時までの雨量は、大分県日田市238ミリ▽熊本県玉名市225ミリ▽同県阿蘇市219ミリ▽山口県下関市187ミリ▽福岡県大牟田市176ミリ▽福岡市75ミリ--など。
熊本県内では、九州自動車道菊水-植木インター間でのり面が崩れ、同区間の上り線が通行止め。玉名市では床上浸水1戸、床下浸水12戸のほか、がけ崩れが15件起きた。
26日の1時間当たりの予想最大雨量は熊本県で90ミリ。他は30~60ミリと予想される。各地の26日午前6時からの24時間雨量は、熊本160ミリ▽大分、長崎120ミリ▽福岡、佐賀100ミリ▽山口30ミリ--と見込まれている。【山本泰久、伊藤奈々恵】
毎日新聞 2006年6月26日 11時08分